同級会、その後、恋愛。


上條と連絡を断って一ヶ月が過ぎた。

あれから何度か待ち合わせ場所に上條の車に似たような車が停まっていたのを見たが、気付かれ無いように逃げた。

アパートの場所は教え無くて良かった。
来られでもしたら決意が揺らぐ。

上條との逢瀬の日々は、想い出にしよう。

そう想えることが出来そうになってきていた。

なのに。

また待ち合わせの場所に上條のものらしき車が停まっている。

「またか……」

遠回りになるが、一本手前の路地に入り込む。

すると、目の前の路地の壁に寄りかかる男性の姿。

…上條。

こっちを見ると、眉間にシワを寄せ途端に足早に近付いてくる。
怒ってる?

やばい、逃げなきゃ。

踵を返して逃げようとしたけど、腕を捕まれた。
「やっと捕まえた」

「な、なんで?」

「なんでじゃねえよ、そりゃこっちの台詞だよ」

腕を捕まれ、そのまま車まで連れていかれ、助手席に乗せられる。

まるで拉致されたみたい……

運転席に乗り込んできた上條は、いきなり私の顔を両手で挟み込むとそのまま唇を合わせた。
入り込んできた舌が、口腔を這い回る。
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