なめてんの?
「え、ちょっと何よ!?」






私は楓に抱きついた。





やっぱり楓って優しいし私思いで大好き!!





「はい、良い子良い子!」






楓は小さい子を扱うように私の頭を撫でた。





私も、そんな楓を察して抱きしめていた手を離した。





離れてほしいんだよね。






「はーぁ…」






やっぱりためいきって漏れちゃうんだよね。





楓と栗田くんの話を聞いたら、介のことも思い浮かべちゃって。






介の顔を浮かべただけでためいきが出るなんて…。私、本当におかしいのかな?






「ん? どうしたの、沙彩。ためいきなんかついちゃって。幸せ逃げるよ?」



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