なめてんの?
私は嬉しくなって介をもっと強く抱きしめた。
介はそれに気づいてるけど何も言わなかった。
ただ、介も強く抱きしめ返した…。
「あのね……介に認めてもらえるように、スゴく勉強頑張った。馬鹿は、嫌いなんでしょ…?」
「そーだな。大っ嫌いだ」
「っ!! 何もそこまで言わなくても…」
「ふっ、まあそこそこ嫌いだな」
まぁいいや。今はそんな冷たい言葉さえ、優しく聞こえる。
実際、介の顔はとっても優しそうで。
「だから、スゴく頑張った。参考書も買って、一人で勉強したよ」
「うん」