幸せならそれでいい
さよならお兄ちゃん


冬休み明けの始業式は

寒いしダルいし
制服もなにげきついし
体内時計をリセットするには時間がかかる

中3の冬。

受験生
世間的に
それは私達を指す。

それが何か?
なーんてね。

足元がスース―する寒い体育館に集合して、学年ごとの代表が何やら発表している。

こらえきれないあくびが出る
昨日までまだ寝てる時間だもん。
寝る子は育つって言うでしょ
育ちざかりだから許して欲しい。

先生の目を気にしながら、あくびを繰り返してると

「3月末のZepp行く?」
背中から親友みっちのヒソヒソ声。

「絶対行くよ」
ニヤリと笑って肩越しに返事。

ファンクラブ限定ライブ。
何があろうと絶対行く。

「うちのお姉ちゃんの部屋に泊まろう」

「すまんのぉ」
ふざけて返事をすると
うるさい先生の目が光る。

私は小さくなり
大好きなバンドCatch Looksの曲を脳内でリピートしながら、退屈な始業式もクリア。


友達とCatch Looksがあれば

参考書なんていらない。


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