鬼の子と男子生徒
「アハハハハハハハハハハハ!ソンナノハキカナイ!」
陰が朱鬼を飛ばす。
「・・・・あれ?」
事はなかった。
朱鬼が陰を触れないように、陰も朱鬼を触れないようだ。
「・・・・朱鬼?」
俺は朱鬼に近づく。
「・・・・夕輝か。なんだ?」
「陰、思いっきりかすってたんだけど・・・・」
「なんともねぇ・・・・な」
ペタペタと朱鬼は体に触れる。
パキッパキパキパキパキパキパキ・・・・。
「あ、朱鬼」
「あ?」
「足・・・・」
「足?・・・・って、うぉ!?」
朱鬼の足が・・・・、
「黒く染まってく・・・・だと!?」
「イヤ、朱鬼。固まってんじゃないの?」
「あー・・・・。うん。・・・・まぁ・・・・そうなんだがよぉ・・・・」
パキッ
「・・・・動かせる?」
「あー・・・・まぁ・・・・行ける・・・・か?」
朱鬼が足を動かす。
バキィィィィン。
「「「あ・・・・」」」
朱鬼の足が動いた。
「クッ・・・・我ガ最大魔術ヲトクナンテ・・・・!」
「「・・・・まじか・・・・」」
あれで、最大魔術なのか・・・・。
てか、
「鬼って、魔法使えんのか?」
「まぁ。魔法を持ってんのが常識だからな」
朱鬼は呆れ顔で答える。