鬼上司?と嘘恋から始めるスイートラブ
「ケーキ取りに行きましょうか?」



「えっ、あっ、お、俺、後で行く」



課長の視線の先、ケーキが置かれたバイキングのエリアには女の子がたくさん密集していた。


カップルで来ているとは言っても男の子は付き添いでコーヒーを飲んでるくらい。さすがにちょっと行きづらいか。



「じゃあ、あたし取ってきますね」



居心地の悪そうな課長を残してバイキングエリアに向かう。あーどれも美味しそう。定番のショートケーキはイチゴが大きめ。


季節のフルーツタルトもフルーツいっぱいだし、でもやっぱりチョコレートケーキは外せませんな。



レアチーズケーキは確実に取ってと。あたしのお皿の上にはケーキこれでもかと溢れてる。あっ、パンナコッタも取らなくちゃ。



「お、お前、それ取りすぎ・・・」



「えへへ。だから一緒に食べましょう」
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