鬼上司?と嘘恋から始めるスイートラブ
「ごめん、待たせた。とりあえずこれを読んで欲しい」
部屋から出てきた課長は、ネクタイこそ緩めていたもののそのままスーツ姿で、一枚の紙を私に手渡して、私の隣に腰を下ろした。紙?と不思議な気持ちで受け取り、それに軽く目を通す。
「課長、これ!ほ、本当なんですか?」
私が渡された紙に書かれていたのは、義兄妹間での結婚についてのこと。そこには、なんと義兄妹間での結婚は可能だとしっかり記載されていた。
「口で説明するよりは、これを見せたほうが早いと思ったんだ。美晴には、いつか言わなくてはいけないと思ってたんだけど、ごめん」
「もしかして、最初から知ってたんですか?」
申し訳なさそうに「ごめん」と言われて絶句。義兄妹が結婚することは可能なんて、あんな風に啖呵を切ったことはただの恥さらしのようなもの。ああっ、穴があったら入りたい。膝を抱えるようにして顔を隠すしか出来ないことが間抜け。
「美晴、顔上げて。もっとカッコ悪いのは俺だよ」
「なんで課長がカッコ悪いんですか?」
「だってそうだろ。俺は最初から義兄妹は結婚出来ることを知っていて、冴子や透さんだけじゃなく、桜井にも口止めしてたんだ」
部屋から出てきた課長は、ネクタイこそ緩めていたもののそのままスーツ姿で、一枚の紙を私に手渡して、私の隣に腰を下ろした。紙?と不思議な気持ちで受け取り、それに軽く目を通す。
「課長、これ!ほ、本当なんですか?」
私が渡された紙に書かれていたのは、義兄妹間での結婚についてのこと。そこには、なんと義兄妹間での結婚は可能だとしっかり記載されていた。
「口で説明するよりは、これを見せたほうが早いと思ったんだ。美晴には、いつか言わなくてはいけないと思ってたんだけど、ごめん」
「もしかして、最初から知ってたんですか?」
申し訳なさそうに「ごめん」と言われて絶句。義兄妹が結婚することは可能なんて、あんな風に啖呵を切ったことはただの恥さらしのようなもの。ああっ、穴があったら入りたい。膝を抱えるようにして顔を隠すしか出来ないことが間抜け。
「美晴、顔上げて。もっとカッコ悪いのは俺だよ」
「なんで課長がカッコ悪いんですか?」
「だってそうだろ。俺は最初から義兄妹は結婚出来ることを知っていて、冴子や透さんだけじゃなく、桜井にも口止めしてたんだ」