オタク彼氏に困っています。
story7~オタク彼氏の本気と決断~
絶対絶命大ピンチ
side 茜
「......っ」
私は殴られた。
それだけは覚えていた。
目を覚ませばそこは旧体育館だった。
薄暗く、荒廃した旧体育館の中は普通にいるだけでもあまりいい気分にはならない。
状況確認しないと。
すぐに体は起こさず、まだ気を失っているフリをして周りの様子を確認する。
女が1人。
男が4人。
確認できた人数は合計5人。