ケダモノ☆幼馴染み〜約束〜
「なんだよ??」
女がベッタリとくっついて答える。
この女…距離感がうぜぇ。
「幼なじみの恋愛って
 成立するのかなぁって〜」
「どういうことだよ?」
俺の頭には、1人の女の子の顔が浮かぶ。
サラサラの茶色の髪の毛。
透き通った肌…華奢な体。
すべてが愛しくてたまらなかった。
「あたしは成立しないと思うなぁ。
 しかもこの場合さぁ、
 ずっと離れてて再会したんでしょ?
 なおさら無理だよ〜。
 だって2人にはそれまでがあるし
 片方に相手いるかもじゃん?」
「相手?」
「うん。豹はどう思う〜?」
相手…
お前は今、俺以外のやつを見てるのか?
俺以外のやつに笑いかけて、
俺以外のやつに甘い言葉を呟いて
俺以外のやつと…
考えたくもねぇ。
でも…俺はもう、お前を好きだという
資格すらないんだ…
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