始めての恋は、あなたと。

はー…

遥は、別にブスじゃない。
普通にイケメンくんだ…。

性格だってそこまで
悪いわけでもない。

だけどテンションが高すぎて

すんごい、うざい。

でも、小さい頃私が
クラスの男の子にいじめられた時も
助けてくれたし、優しい所もあるから
私は好きなんだけどねー…



そんなことを考えると

馬鹿でかい声が聞こえてきた。

「嘉穂‼︎‼︎‼︎」

『声でか!!』


そう思い、私は手で耳を塞ぐ。

「お前が、さっきから何回も
呼んでも返事しねぇからだろ?」

そう言われましても…

『少し、考え事してたんですー』

チッうるさいやつだ。

「あっそ、てか、
学校ついたんだけど。」

『あ、そうか。あんたは、
職員室行きなよ。私、教室行くから。
んじゃ、またな。』

そう言った私は
遥に向かって手を振った。

「お、おいー!!」


なんてことを言ってるけど

むしむし。



あー…行きたくないなぁ。。



また、あいつらと会わないと
いけないとなると…最悪だわ…。。


はぁ…


そんなことを思いながら階段を登る。

すると、後ろから

「嘉穂ーー!!」

そんな甘い声が聞こえてきた。

げっ!!最悪…ミキだ…

だけど…くるっと振り返って

『ん?ミキじゃん!!おはよ!』

そんな、元気な声を出す。

「おはよ〜♥︎」

気持ち悪いな。吐き気がする。

そんなことを心に思いながらも

『あははー。』

そんな、嘘っぽい笑い声をだす。






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