始めての恋は、あなたと。

「嘉穂!!」

この声は、遥だな。

『きたきた。』



「んだよ。」

嫌そうな顔をして言った遥




『別にー。』

めんどくさそうに言ったあたしは
地面に寝転がった。

「あ、てかよ、てかよ、
告白されちゃったぁーっ!」


マジでこいつしやがったぞ。

てか、女も女で1日目で告白は
ねぇだろ。


『めんどくせぇ』

「んだよ。顔だけしか見てねぇ
事ぐらい知っとるわ。」

一瞬さみしそうな顔をした遥。

『はっ!』

そう言って私は笑う。

「なっ…!んだよ!!」

『お前、外国ってどこいってたの?』

「話変えたな!?」

『どこいってたの?』

私は、遥が言ってたことを無視して
もう一回聞き直す。

「オーストラリアだよ。」

オーストラリアかぁ。

『…おみあげは?』


「んなの、ねぇよっ!」

『はぁ!?ふざけんじゃねぇ!
食いもん買ってこねぇで
何買ってくんだよ!!アホ!!』


「そんな暇なかったんだよ!」

なかったじゃねぇし。

『ばーかばーかばーか。』


そんな言い合いをしていると
携帯がなった。


『誰?うちかー?』



私はポケットから携帯を出す。




『げっ、ミキだ。。』


ブチ


『もしもし…?』


〔あ、もしもぉし!
嘉穂?あのね、3年生に結構イケメンの
男の子が転校してきたんだって!〕


あー、そうともそうとも。
ここにいますとも。



『そ、そうなんだぁ〜!』


〔見にいなかぁい?〕

行きたくねぇ。

『ご、ごめん…体調悪くて今
保健室にいて…今から帰ろうと
思ってて…だから…その
今日遊べなくなっちゃった。』


さっきまでは、喧嘩みたいに
なってたのに、電話なんて
ふざけんじゃねぇ!!


〔だ大丈夫!?しょうがないね…
気をつけてね!!〕

めんど。

『あ…うん!!ばい。』

一方的に切る。

「お前すんげぇ猫被りだな。」


『そうでもないと思うけど』


やっぱり言われたか。。

「口調がちげぇし!!てか、
お前、帰るの?なら俺も帰る。」


『帰ろっかなーっとは
思ってる、帰るんだったらさっさと
帰ろ。』


「だな、帰るか。
鞄持って門でまってて!」

『りょーかい。』


そう言った私達は

とりあえず別れた。




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