やばい、可愛すぎ。
そして、思い出したようにあ、と口にして、ポケットから何かを取り出した。
「これ、幼稚園までの地図と家の合鍵。
私と御影くんどっちが早く帰ってくるかわからないから……」
そいうと、俺の手のひらにぽとりと鍵を置いて、
「じゃあ、また」
と小さく手を振って行ってしまった。
小さくなっていく白井の後ろ姿を見送った後、俺は窓を閉めて、
机にあった自分のパンに手を伸ばした、そのとき。
「はーやっぱり近くで見ると、ほんと可愛いなぁ」
と、余韻に浸るかのように頬を赤く染めた高梨が、つぶやいている。
「……きも、頬たるみすぎて死ねばいいのに」
「おまっ。それにしたって、白百合姫が男と、あんなにしゃべってるとこ初めて見たよ。
つか、笑顔がっ」