やばい、可愛すぎ。


信号待ちに差し掛かり、俺は立ち止まって通りすがる車を眺めながら、


「居候はいつから?」


と、聞いた。


『明日からだ』




「……は?」


自分の耳が遠くなったのかと、本気で疑った。


目を細めて、くっと奥歯を噛みしめながら、もう一度聞く。


「居候は……いつから」


『明日からだ』



……どうして、この父親のやることは何時も唐突で突拍子もないんだろう。



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