やばい、可愛すぎ。


「にしても、ゆりは最後の最後まで素直じゃなったよね」


「な、何が」


「茜さんに、まあ別に……その、翔太のこともあるしとか言ってさ。

 最初からはっきり言えばいいのに、結婚してもいいよって」


「あーもうっ……その話は、しないで」


「ゆりの照れた顔は、好きだけど」


「へ、ヘンタイ!」


「ありがとう。そんなヘンタイの俺に惚れたくせに」


「ぁう、ぅうううっ……ばか!皐月くんのばかっ」


「否定しないってことは、俺のことそんな好きなんだ」


「っっもう知らないっ!」


そうやってそっぽを向く、ゆりを見て思わず吹きそうになる。


最後の締めは、もう決まってる。

口元を押さえて、ゆりに見られないように。




あー、やばい可愛すぎ。





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