僕らのルール
「明日会えるの楽しみにしてる」


「そうですか・・・」

なんかいいように振り回されてる気がしなくもないけど、もういっそのこと気にしないでおこう。


「さっきも言ったけど、俺彼女はいないし、男子校だから出会いもないんだよね。バンドだって男だけだし。で、なんかバンドも友達関係も全然うまくいってない時期があって、その時に泉にメールしたの。誰でもいいから、この状況から救ってくれねーかなって」


「他力本願・・・」


「ははっ、ちがいない!でも、泉とメールできて、ほんと救われたんだ」


「私?何もしてないけど。ただ毎日メールしてただけだもん」

そんな誰かを救うほど人間できてるわけじゃない。
むしろ、私が救われたいくらいだもん。何から、って言われるとわかんないけど。




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