惑わしの5days
私じゃないんだ
カチカチと、時計の秒針だけが聞こえる図書室内。


「ハァ……話って何なんだろう………」


私は昨日に引き続き、また冴城君を1人で待っていた。


この勉強会が終わったら、私はもう冴城君と繋がる事はなくなる。


だから勉強会いつまで経っても終わらなきゃいいって思うんだけれど、今はもう1つ違う“イヤ”も重なっていた。


「ああ…岩本君、恨みます……」


朝、冴城君から言われた『放課後、話がある』。


もう私にとっちゃあ、この発言はちょっとしたトラウマワードなのだ。


『お前は一体誰なんだ?何者なんだよ………本気で』
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