死神のレシピ
アントニーが料理をいている様子を、ずっと見てた



アントニーは魔法なんか使わないで



自分の手で一生懸命、料理を作っていた



心の底から楽しそうに



夜も更けて、通りを歩いている人もいなくなった



「今日は終わりにしよう。」



アントニーはそう言ってブラインドを閉めかけた時



一組の父子が入って来た



「まだやってますか?」



「はい、大丈夫ですよ
どうぞお入り下さい。」



そう言って父子を招き入れた



この父子…



死相がでてる…



1週間とはいえ死神をやってたら、そのくらい分かる



アントニーはその父子にメニューを渡した



父親が注文した料理は、このお店で一番安い料理だった


< 26 / 125 >

この作品をシェア

pagetop