死神のレシピ
死神の憂鬱
「こんばんはアントニー
お腹空いた~!」



「こんばんはミーシャ
すぐ用意するから
座って待ってて。」



「うん!」



私はいつもの、一つしかないテーブルの席に座った



アントニーのお店の閉店後の深夜、食事をご馳走になる事が私の日課になっていた



もちろん、お金なんか払ったことは無い



でもアントニーは嫌な顔一つしないで私を出迎えてくれる



実に甘えがいのある人間だ、アントニーは



私が大人しく待っていると



いい匂いを漂わせてアントニーが料理を運んできた


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