愛というキモチのカタチ。
見えない未来。
結婚しよう。



クリスマスイブに左手の薬指に小さく輝くダイヤの指輪を贈られた。



小さい時から彬の側に居て、将来は彬ちゃんのお嫁さんになる!と声高に宣言していたこのは。


誕生日でもあるその日に、彬からプロポーズされて舞い上がる気持ちを抑えられなかった。


うん、と小さく返事をした。



…したはずだ。



あれから半年。


彬は相変わらず仕事に明け暮れ、このはは新しく出来た後輩に仕事を教える毎日を過ごしていた。



おかしい。


確かに「お嫁さんにして」って返事をしたのに。

何も変わらないなんて、なんでなの⁉︎




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