愛というキモチのカタチ。
絵に描いたような美人女将。


結い上げたうなじが…襟足が…美味しそう…ってアタシは男か。



「ありがとう…ございます…」


消え入りそうな声。
やだなぁ、アタシ。嫉妬?何て言うの?この感情。


「しかし、すっかり女将だなぁ、果歩。」


…ん?
今、名前で呼んだ???


「当たり前でしょ、何年やってると思うの?」


ふふふってまた笑った。


あぁ、嫌だ。


こんな感情、消えてなくなればいい。


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