愛というキモチのカタチ。
「このは」



離れの戸を閉めたと同時に。



ぎゅうぎゅうに抱きしめられて逃亡失敗。


「キスしたい。」


なんて低音で囁かれてクラクラしちゃって。


持っていたバックをドサリと足元に落として彬ちゃんの大きな背中に腕を回した。



「どうした?」


無意識だったのかな。

気付いて欲しくて意識しないままに涙が溢れてしまってたのかも。


「ごめ…んっ」


胸を強く押しやり、身体を離すとバックを拾って部屋に上がる。


最近淋しかったからいじけモードなのかなぁ、アタシ。


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