あたしと3人の王子様*




「花ったら、いつの間に祥太くんとそんな仲になってたのー?」




キッチンからお母さんが顔をだした




「や、別にそういう関係じゃないよ」

「俺は花のこと好きなんですけどね」

「ちょっと祥太!?」

「きゃー!青春っていいわねー♪」




お母さんの前で言わなくてもいいのに!




「つーか、早くしねぇと遅刻するぞ」




時計を見るともう8時をまわっていた




やばい!




あたしは急いで支度を済ませた




「いってきます!」

「気をつけるのよー」




玄関を出ると、祥太が自転車にのって待っていた




そういえば、祥太の後ろに乗るのって初めて?




遥斗みたいじゃなきゃいいな~




「時間やべー…飛ばすぞ」




え、飛ばすって?




もしかして、遥斗のときみたいなジェットコースターの再来?




あたしは祥太のお腹辺りにギュッとしがみついた




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