俺様なアイツと。

来ちゃったんです。






[明音side]

波乱?な夏休みも終わり学校が始まった。
中園君とのメールはあの時が最後で次の日も返信しなくちゃとは思っていたはものの、結局送れず…今に至る。
はぁ…。
波香になんで言おー…。
なんて考えながら登校していたら


「よっす!相変わらず変な顔、してんのな」


と幼馴染の神戸北斗に声を掛けられた。


「北斗?今なんて言った?」
「本当の事言ったー」


とニカッと満面の笑みを浮かべてくる。


「ったく。あんたも相変わらずねー」
「お前には負けるけどな!」
「ちょっとーーーー!!」


いつもみたいに憎まれ口を言われる私。
幼馴染だからか分かんないけどコイツにはなんでも言い合える仲なんだよね。
親同士も仲良いし。
ちなみに波香もね。家は少し離れているけど。
幼稚園からの付き合いだもん。いつも一緒にいるんだ。
北斗は、はっきり言うとイケメン。
だからたまに女子からのやっかみがあったんだよね…。
波香は姉御肌で美人だから何とも言われなかったと。
ひどいよねーー!アハハ。


「おーい?明音?」
「ふぁい!何でしょーか!!」


急にヒョコっと北斗に顔を覗かれ一歩、後ずさりをする。


「ブッ!変な声…、色気のねー声出すなって…クククッ…」
「んなっ!色気は関係ないでしょーが!…ってまだ笑ってんのー!?」


おなかを抱えばがら笑っている北斗。周りからの視線がイタイ!!!


「なんか悩み事?相談してもいいけど?」


なぜ、上から目線なんだ。


「は?悩んでなんかいないもーんだ!」
「顔に書いてあるけど」


と言って私の頬をツンツン突いてきた。
ってそんな事すんなーーーーー!!






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