運命のいたずら

対談〜武田社長〜



ガチャン…

斗真だ
何年ぶりだろう…すごくかっこ良くなった
背も高くなってる

斗真は花蓮となおとの幼馴染。

花蓮となおとが引き離されたことももちろん知ってるだろう。

「聞きたいことが…」

「花蓮のことか」

彼の驚いた表情に胸が痛くなった

真実を伝えなきゃならない

「花蓮とホテルで会ってた時、花蓮のあとを着いていただろ。俺と目があったよな」

「気づいてたんですか」

「花蓮は、俺が実の両親と幼馴染ということは知らない。自分に戸籍はないことはなんとなく気づいてるみたいだが」

斗真の目の色が変わった
怒りの目と驚きの目をしてた

花蓮に戸籍がないことを花蓮は知っている。それに驚いたのだろう

「斗真、なんとなく察しはついてるだろう。俺は花蓮が自立できるまで面倒を見るつもりだ。それとずっと両親と幼馴染ということは隠しておくつもりでいる」

「なおとは武田社長が花蓮の家や学校のお金を払ってることに気づいてます」

「そうか…花蓮の家、お前らの近くにしたんだ。幼馴染の時間を楽しんでもらいたかったからな…」

「そこまで考えてたんですか…。俺、黙っておくの辛いです。今日の夜、ちゃんと真実を伝えたいんです。10時くらいに花蓮の家にきてください。」

戸惑った

なおとに会うのは久しぶりだ
花蓮の前では…
動揺しないで全て受け入れられるのか?
まだ高校一年生だぞ?

「あぁ…わかった」

不安だった
あいつらを信じるしかない。

「斗真、勇気出してきてくれてありがとな。必ず行くから」

「はいっ」

そう言ってわかれた
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