セカンドデビュー【完】
「橘さん、雷平気?」
「ああ、全然平気。キレイだし」
「僕も好き。キレイだよね」

ソファに座ったまま、琴音は雷雲に覆われた空を見つめている。

「あっ!」
「おっ?」

電気が消えた。
停電か?

「近くに落ちたみたいだね」
「そうだな」

窓から見える家やビルも、一様に停電している。
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