僕の、うさぎさん。


「ひとりで、探すのかな……」



俺はポツリと言った。



「んなわけねえだろ。友達誘って探すんじゃん?」

淳平はふわあと欠伸をして自分の席に帰っていった。

さのひなこをみると

何やら真剣に考え事をしているようだ。


…ほんとに、大丈夫なのか……?



さのひなこの事になると、自分のことみたいに心配になる。


ほっとけない。


不安で、でもちょっぴりドキドキして、、、



この感覚、なつかしい。



……こんなとき、中学生の俺だったら

風のように自由に走っていたのかな…




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