続》スウィートレッスン

玄関のドアを開けた時は まだ頭が寝ぼけてて、全然 気が付かなかったけど


ありえねぇだろ…その格好は。


「えっ？あたしの今日の格好…ヘン？」


呑気にそう言うヒナの格好を詳しく解説すると…こんなカンジだ。



ピンクのＴシャツに王冠だの…星だの…


理解ができないくらい…ワッペンみたいなモノが山ほど付いている。


それに このＴシャツ…異様に丈が長いんだけど意味は あるのか？


まぁ…まだ このＴシャツは許せる。



問題は……この短いズボンだ。


股下１０センチくらいのカーキ色の半ズボン。


それを「かわいいでしょ！このブランド…今 １番のお気に入りなの」と言って、ヒナが嬉しそうに一回転して 俺に見せた。


どこが…かわいいわけ？


「これ 短すぎねぇ？」


「ハハッ。ダイちゃん知らないの？今 ロングＴシャツと、このショートパンツを合わせるのが流行ってるんだよ。ヒナは 背が小さいから、これでバランスがよく見えるし…」


「でも今日から 絶対禁止っ！」


「─────キャッ！！」