さがしモノ
「え?あ、あの、どちら様ですか?」
首をかしげ、わたしたちを呼び止めた声の主にそうたずねる転校生ちゃん。
「…お前、俺のこと知らないのか?」
きれいに整った顔に困惑したような表情を浮かべ、転校生ちゃんを見つめる
ーーー速水 仁 (ハヤミジン)。
そんなハヤミ ジンをみてこれまた困惑した表情を浮かべる転校生ちゃん。
「……うそだろ、、、」
カツカツカツ。
頭の上にはてなマークを出している転校生ちゃんと、何やら考え込んでいる
ハヤミ ジン。
カツカツカツ。
わたしを放置して進められる茶番。
そんで、近づいてくる足音。
カツカツカツ。
これは、本格的にヤバイ。