スノードームと恋の魔法


お家から外を眺めるとびゅうびゅうと風が唸り声を上げて、雪が降っていた。


2、3日前から続いている吹雪は、遠くの山にも近くの森にも降り積もって、辺りを真っ白な世界に作り上げていた。


夜になっても降り止む気配はなく、ごぉおおうと恐ろしい叫び声を上げて、横殴りに雪が降り続いている。


ボクの好きなお星さまを最後に見たのはいつだったっけ?


冬の空気は澄んでいて、小さい粒のようなお星さまだってうんと見えるんだ。


流れ星もいくつも見つけた。


お姉ちゃんが「流れ星に願いを3回唱えると叶うんだよ」って教えてくれたけれど、いつもボクはその願い事を思いつく前に、流れ星は遠く空の彼方に消えてしまうんだ。


「お外で追いかけっこをして遊びたい」


「湖の上でスケートをしたい」


「森の中を探検したい」


今だったら願い事が思いつくんだけれど、神様どうか明日はいいお天気にして下さいとボクは空を眺めて、お願いした。




「こんなに雪が吹雪くのって雪女が怒ってる証拠なんだぜ?」


ボクが真っ黒な空を眺めていたら、いつの間にか隣にお兄ちゃんがいた。


「ゆきおんな?」



< 44 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop