サヨウナラ(アイシテルside祐)


目を開けると俺は一瞬どこにいるのかわからなかった。



「やっと起きた」



「由梨絵?」



「倒れたのよ。熱があるみたい」



俺は由梨絵のベッドの上に寝かされている。



そして、その横には由梨絵がいる。



昔よくあった光景が目の前にあることが嬉しい。



「何にやついてるのよ。あんたのせいで私は約束に間に合わないじゃない」



「約束?」



「えぇ、伸也さんとよ」



「好きな男?」



「そうよ」

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