風が伝える


「ムリだよ。そんなの…」

「竹野じゃなきゃダメなの?」

冷たい風が吹く

「竹野には彼女がいるんだよ?」

「わか…てるよ」

「ならなんで?」

「もう帰るから」

その場から逃げるように

校門に向かって走った



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