This is us -2
喧嘩しただなんて、言いたくない。
些細な事なのに、未だに冷戦状態のままなのだから尚更。
どっちかが折れて謝ればいいって、優花は笑っていたけれど。
これだけは、どうしても自分が悪いなんて思えなくて…
それと当時に、蓮から何もアクションがないことへもショックが大きい。
どうでもいいの?
「意地の張り合いなんだって、分かってるんだけどね…」
優花に電話で、実家に帰ってきた報告と一緒に気持ちを吐き出す。
「分かってるんだったら、さとりから連絡してみれば?いつまでもそうしてられないでしょ?誕生日だってあるのに」
「だからこそ、嫌なんだよ…。誕生日も結婚式の準備も、どうでもいいんじゃないかって…」
「そう思う気持ちは分かるよ?でも、男ってのは自分からなかなか謝る事が出来ないものだって。特に結城みたいな口下手は」
口下手ってはっきり言う優花に、少しだけ笑いがもれる。
確かに、冷静に考えるとそうだ。
蓮は自分の気持ちを表に出すのは苦手な人。
「ありがとう、優花。ドレス、すっごく楽しみ」
「そうよ。喧嘩して結婚破棄なんてしたら、私が必死こいて作ってるドレスの意味がなくなっちゃう」
「ごめんね、心配かけて。ちゃんとうまくやってく」
「いつもの事でしょ。気にしてないよ。月末には完成予定だから、また連絡する」
もっと、大人にならなきゃ。
優花と話すといつも思う。自分がどれ程幼いか。
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