白姫*



そして、少ししたあと唸りだす叶恵




悪い夢でも見ているのだろうか











久しぶり…いや




初めて見たかもしれない








たくさんの感情が入り交ざった涙が








こぼれ落ちるのを見た




僕は、頬を伝うその滴にキスを落とした









叶「………ん…あ、れ

  星輝……………」




目が覚めたみたいだ



トロンとした叶恵の目は



とても愛くるしかった









叶「ここ……星輝の…部屋」



星「そうだよ


  バイトの途中で倒れたらしいよ





  大丈夫?」





叶恵は、思い出したように頷くと





叶「ありがとう」




って笑った
















< 131 / 249 >

この作品をシェア

pagetop