∞妄想世界∞
……え? 自分?
「すっげー情けねえ。
トーコ先輩に確かめもしないで。勝手に諦めて」
ハンドルを握る指先に、力を込めて。前を見つめたまま、大樹くんが呟く。
「俺、前に二人で出かけて。トーコ先輩に好きっつってもらって。
すげー舞い上がってたんすよ。
で。調子に乗って、次ん日職場で声かけたら、トーコ先輩はすっげーそっけなくて。
かなりへこんだんすよ。
想いが通じたって思ってたのは俺だけで。
トーコ先輩は迷惑だったんじゃねーかって」