∞妄想世界∞

懐かしく思いながらも、車から降りれば、あの時と同じように、大樹くんが左手を差し延べてくれる。

私は「ありがとう」を言いながら、その手をとった。

さっきは急すぎて感じることの出来なかった大樹くんの温もりが伝わってくる。


「懐かし。けど、さすがに紅葉は散っちゃってるし、真っ暗で何も見えないね」

照れ隠しで、笑いながらそう伝えれば、大樹くんも優しい笑みを浮かべて私を見てた。
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