冥王星2006~仲間からはずれても~
「日本語で、冥王星の冥は『冥土の土産』の冥、つまり『あの世』という意味なんだよ。」

「またね、って、言ってた。」

最後の笑顔を、きっと忘れないだろう。

「ありがと、博士!」と言った彼女を。

冥王星の、守り星のような輝きを。

「だからまた会えるよ。どこかでね。わしらにとって冥王星は特別な星なんだから。

さあ!あの世で一緒に、あの子が墓に入れてくれたDVDを見ようではないか!」

「えー!博士の趣味につきあわされたくないよー!」

仲良く帰っていく、五十も年の離れた師匠と弟子。

そんな二人を見送れば、貴方にもこんな声が聞こえるかもしれない。

「願っています。惑星からはずされても、みなさんに親しまれる存在であり続けることを。」













END
< 54 / 54 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

かたつむりの恋心
ゆい!/著

総文字数/8,322

恋愛(その他)30ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
雨は降るけど、 濡れても大丈夫。 貴方を見つけることが出来たから。
メリーゴーランド
ゆい!/著

総文字数/833

ファンタジー1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「ひゃっほーぅい!」 ペガがメリーゴーランドの真似をして回り始めた。 メリーゴーランドの近くを飛ぶには翼が邪魔なのだろうか、なるべく小さく広げ、平行を保っている。 なかなか器用だ。
とびらをあけて~大人になる日~
ゆい!/著

総文字数/4,997

絵本・童話11ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
*~*~*~*~*~* とびらをあけて。 こわくないから。 だって、 だいすきなひとを、 もっとすきになるための、 とびらだから。 *~*~*~*~*~*

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop