死の携帯電話-ForeverLove-【完結】
正面に大きなサッシの窓、そして、右側の壁に小さな明り取りの窓がある。

おかげで寝室は充分に明るかった。

しかし、この暑さは何とかならないものか・・・。

僕はリモコンを探すとクーラーのスイッチを入れた。

すぐに涼しい風が部屋一杯に満ちる。

「では、始めましょう・・・」

そう言うと、冬子さんは辺りを熱心に物色し始めた。

「何をしているのですか?」

僕の問いに冬子さんが笑顔で答える。

「秀美さんの念が強く残っているものを探しているのです」
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