闇蝶-運命- I
I

悪魔×学校

-桜澤 華那 side-


“忘れなさい。”


え....?

“いいな。忘れるんだ。”


何を...?


“忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れえお忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ”



「いやあああああああああああ!」



ジリリリリリリリリッ



「ハッッ!」



今の夢は...。

また、あの悪夢を見てしまった。
小さい頃から虐待を受けてきた私はなぜか母親に“あの事”を忘れさせられる時がたくさんあった。


本当は忘れたいけど、頭の中では(忘れてはいけない)と警告がなる。
だからこそ困るときもあるのに...。


頭痛がする頭を無理矢理起こしてリビングの引き出しの薬を飲む。

(痛剤だから怪しい物ではありません)


誰もいないこの部屋には私一人だけがいる。
親からも捨てられて、今は一人暮らしの優しい叔父に育てられている。

高級マンションの最上階のこの部屋も買ってもらった。

普通のアパートでいいと言ったけど、叔父が聞かなかった為に渋々承諾。


叔母は、5年前に亡くなった。
心臓病だった。

叔父の仕事は世界でも有名ブランドと、ホテル、また、世界中にある遊園地などを経営してると言うか、持ち主。

そして




『裏世界のTOP』




桜澤組の組長をしている。
あ、ちなみに現37歳。

裏世界では桜澤と言う名の人は狙われやすい。
男では殺される。
女ではその人の愛人にされることがたびたび。

馬鹿な女は愛人になりたいまま、桜澤を名のる。

だから楽なのだけど。
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