*約束期限*
*真衣side*


「すっ、すみません!」


すぐさま頭を下げる。


「こちらこそ」


思わず聞き入ってしまいそうな声・・・。

その低く響いた声に、顔を上げる。

上げた先には、電灯で照らされた――


「さ、桜庭瞬!?」


そこには学校一モテると言われている、サッカー部のエース・桜庭瞬がいた。
髪の毛とか茶髪で、すごいチャラそう。


「俺のこと知ってんの?」

「当たり前じゃん、有名だもん」

「えっ、俺有名?」


自分を指差して驚く桜庭くん。
・・・あれ。


「モテるし、うん」

「へ~!知らなかった!」


意外な反応に、ちょっと驚く。



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