*約束期限*

*真衣side*



どうしよう。

今すっごく、顔が赤い気がする。


「楠木は?俺のこと好き?」


試しているような視線であたしを見る。

口が「す」の形に動きそうになって、桜庭くんに止められた。

人差し指を当てられて。


「…ごめん、やっぱり待って。先にこの前の話するね」


にこっと微笑む。

あたしはそれとともにうなずいた。






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