Do not Cry!!
志保から別れを告げられた日

やっと開放されたと安心してたのに

思えばあの日から
あまり、人とは関わらず
外出も少なくなったんだよな…

おかげで、大分平和に暮らしていたのに

なんだ、この状態


「まってくれよ
俺、無職だし…」


志保は荷物をだし終わると、立ち上がった。

「あたしには学校も未来もあるの!お金がないなら働いて育ててよ!」

そう怒鳴ると玄関に出て靴を履いた。

「ちょ、待ってくれよ。」

俺は慌てて志保の腕を掴んだ。

志保は鞄から財布をだすと

お札を俺に押し付けた。


「拓郎がちゃんと面倒みてよ、じゃないと私、本当に死ぬから。…しばらくのミルク代」



呆気にとられてると志保は玄関から出て走りさった。


俺は札を握り立ち尽くしていた。
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