ご懐妊‼ 新装版
「信じてます」
私は部長の両手をとった。
部長が少し驚いた顔をしているのを、じっと見つめる。
「感じ悪いこと言ったり、家出したりしてすみませんでした」
両手に力を込める。
今はこれでいい。
この距離がちょうどいい。
ポンちゃんを囲んで、また私たち、運命共同体に戻ろう。
「また、夫婦として仲良くしてください」
「当たり前だ、馬鹿。
……あと、たまには部長以外の呼び方をしろよ」
「はい……、えっとゼンさんで……いいですか?」
部長がやっぱり目をそらして頷く。
恥ずかしいんだね。
私だって恥ずかしいよ。
「ゼンさん、これからもよろしくお願いします」
そこから、私も部長も照れてしまって、しばらく何も言えなかった。
私たちが食卓につくのは、もう少し後のことだった。
私は部長の両手をとった。
部長が少し驚いた顔をしているのを、じっと見つめる。
「感じ悪いこと言ったり、家出したりしてすみませんでした」
両手に力を込める。
今はこれでいい。
この距離がちょうどいい。
ポンちゃんを囲んで、また私たち、運命共同体に戻ろう。
「また、夫婦として仲良くしてください」
「当たり前だ、馬鹿。
……あと、たまには部長以外の呼び方をしろよ」
「はい……、えっとゼンさんで……いいですか?」
部長がやっぱり目をそらして頷く。
恥ずかしいんだね。
私だって恥ずかしいよ。
「ゼンさん、これからもよろしくお願いします」
そこから、私も部長も照れてしまって、しばらく何も言えなかった。
私たちが食卓につくのは、もう少し後のことだった。