2人の禁断の恋
§二人の出逢い§


昔、まだ俺がなんの躊躇も無く
剣を振るえた頃
俺はルシフェルと初めて花街に来ていた
別に俺は此処に用は無かった。
ルシフェルが此処に用があるから
(強制的に)連れてこられただけ。


俺はルシフェルの用が終わるまで
一人で花街をブラブラとしていた。


サクリフェル『そう言えば…ベリアルはこの辺で働いてた…よな……』

仲間の一人が何故か花街の番頭をさせられている。
俺は軽く同情をしてやった。



此処には人間以外の者もいるようだ。
禍々しい気配が漂う。
それは俺を監視している。
何故?
俺は何もしていない筈だ
此処では、な…

そんなことを思いながら歩いていると
だいぶ向こうから人をかき分け走ってくる金髪の少女を見つける



番頭『待つんや、〝蝶姫〟!!』

ふと、聞き慣れた声に俺は驚く
その少女を追い掛けていたのは
俺の仲間であり家族である
ベリアルだった


ベリアルは俺に気付くとその少女を捕まえるよう、ジェスチャーしてくる

俺は仕方なしに少女を捕まえようと思った。

少女は俺の近くへ来ると
石に躓いて転けそうになる。
俺は少女が地面に堕ちる前に抱く。

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