シークレットプリンセス〜芦川凪編〜









「お前、
チェンリーだな?」








振り向くと…。






「捕まえろ!」






「チェンリー逃げるよ!」






私はチェンリーの腕を掴み逃げる。






「まて!」





「まて!って言われて待つ奴がいるかよ!」






私は
持っていたジュースを
追いかけ来る人に投げる。





「うわっ!」






クリーンヒット!
私の投げたジュースは
見事にあたった。







「あの女を追いかけろ!」





怒りに
震える声で私たちを追いかけて来る。
確かここはあと少しで大通り。







「チェンリー。
ここの通りを真っ直ぐ行くと大通りに出る。
さすがに大通りまでは
やつらもいないと思うからタクシー拾って今日泊まるホテルまで行って!」







私は
凪さんからチェンリーの泊まるホテルは
あのホテルだと聞いている。
そこまで行けば安全だと考えたのだ。







「でも!」






「早く!」







チェンリーが
大通りに出てタクシーをつかまれたことを確認すると私は追いかけて来る人たちに捕まってしまった。










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