シークレットプリンセス〜芦川凪編〜
不気味な笑みを
浮かべたまま小波は私の服のボタンを外そうとする。
もぅダメ…!
そう思った時だった。
「ゆめちゃんを離せと言っているだろう?」
小波に
携帯を持ってきた男性が小波に銃を向ける。
「凪さんにも触るな…。
触ったら…。
命ないよ?」
その声…。
まさか…。
「出る幕おせーよ。
龍牙。」
「サツ来るまで待とうと思ってて…。」
龍牙さんは
小波に近づくと契約書をいとも簡単に奪った。
「ちゃんと契約書見ようよ…。
これ…。
あんたの会社が買い取られる契約書だよ?」
ニヤニヤと
笑う龍牙さんは怖い。
「何?!」
「あと…。
ゆめちゃんと凪さんいじめた罰に…。
あんた
サツに行ってもらうから。」
その時
倉庫の扉が開いた。