幸せをもう一度



~**美琉季side**~

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「美琉季、起きなさい」

はぁ、まただ。

高校生になってはやくも半年……位!?

入学式の時からたまに死んだ母の声が聞こえる。

最初の頃は
その声につい返事をしてた。



でも
最近になってやめることにした。

早くお母さんのことは忘れないとね。

こんなに引きずっててはダメダメ!

学校に行く準備しよ!


私はもう一度気合い気合いを入れて準備を始めた。



「行ってきます」


よし、今日はなんか良いことがある気がする。



「美琉季おはよう!」


「あっ、那奈(なな)おはよう!

 今日の髪型かわいいね!!
 イメチェン?」


「実はね…

 前から気になってた竜くんと
 付き合うことになりました!」

「えーーー、

 すごいじゃん!
 良かったね。
 またいつでも相談に乗るからね!!」

「うん。
 ありがとう!!
 じゃあ、竜君と待ち合わせしてるから  先行くね!」

「おっ、ラブラブじゃん。
 じゃあ、教室で詳しく教えてね。」

那奈の恋が叶ったんだ!
まぁ、あんなに可愛いもんね。
ほっとくわけないか。

那奈は優しいもんね。




あの入学式に告白されたせいで
私は1.2週間位は友達が桜羅しかいなかった。
シカトはされてないけど…
皆避けてるって感じ。

それで、ある日
いつものように桜羅と昼食を食べに行こうとしたら
私だけ教室に残されて
空蚪ファンっていうのかな!?
その人達に、皆の前でめっちゃ文句を言われてるとき
皆は見てみぬふりしてたけど

「やめなよ」
と止めてくれたのが那奈だった。

それから
那奈とは仲良くなり
しばらくしたら他の女の子達も
話しかけてくれるようになった。



だから
那奈にはめっちゃお世話になってるから
恋が叶って良かったって
心から思う。



そう思っていると


前に那奈と竜の姿が見えた

2人ともいい笑顔だね(*^^)

「あの2人いい笑顔じゃん」

「あっ、桜羅じゃん。おはよう!
 今まったく同じこと思ってたよ。


 そういえば
 あの二人付き合い始めたんだって。」


「嘘、やったじゃん那奈
 後で色々聞かなきゃね。」





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