ワインお作りします


どうせならもう一度夢を見たい。

そう思って次の日ワイン屋を探す。
けれど見つからない。
昔から道を覚えるのは得意だから間違うはずはない。

「この辺だったはずだ…。」

本当に何処にもない。
不思議な店。

やっぱり夢なんだろうか?

いつもは通らない道。
何気なく通りたくなって通っただけ。
でも道は間違えてない。
一日で潰れる事もないだろう。

不思議な店員だった。
瓶もなくなる不思議なワインだった。

ご先祖様か、昔飼ってた犬が見せてくれたんだろうか。
それくらい不思議だ。


諦めて帰る。

また独り。
だけど不思議と心は少し暖かかった。


娘には…
特に二番目の娘にはもう逢えないかもしれない。

でも。

もしも。
また逢えたら。

¨しあわせ¨を教えてあげよう。


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