双子ラヴァーズ☆

「ユウリ、シュリ…。
朝からうざい!!!」


「「!!!!」」



私がそう言うと、二人は泣きそうな顔で私を見る。


「レナ、ちょっとは優しくしてあげなよ?」


私の後ろから聞こえる声。
振り向くと、そこにいたのは私の親友のトモコ。


「トモコちゃん、さすが!」

「トモコ、わかってんな!」


目の前の男二人は声を揃えて言う。
私はそれに大きく溜息をつく。



「…好きなのは嬉しいけど…。
これはちょっと、いや、かなり?迷惑」

「「レナーーー」」


その声をはいはい、と軽くあしらって私はトモコと一緒に教室に入った。


この朝の一連はもう、日常茶飯事。
私はこの高校じゃちょっとした有名人。
< 3 / 141 >

この作品をシェア

pagetop