私のお人形
「大丈夫よ、ユリちゃん。神主さんに任せれば心配はいらないわ」

ママが私の肩にそっと手を置く。

たとえママの笑顔でも私の心を安らげることはできない。

だって、セーラなの。

普通の人形なんかじゃないの。

ママはセーラのこと何にも知らないじゃない。

どうして大丈夫だなんて言えるの?

私が何も答えないでいると、神主さんが静かに言った。

「そうですよ、お母さんの言うとおり。あなたのお人形はちゃんと責任もって供養しますからね。何も心配することはありませんよ」

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