鉄の救世主Ⅳ(くろがねのメシアⅣ)
やがて。

「!」

先頭を歩いていたジェフが片手を上げる。

小隊に停止の合図。

前方に何かいたのか。

兵士達に緊張が走る。

相変わらず白煙で何も見えないサンタモニカの街中。

放置された車の間を縫って。

「猫だ」

この近辺で飼われていたらしい、一匹の猫が駆け寄ってきた。

猫はコートニーの足元に擦り寄る。

「どうしたの…ご主人様はどこ…?」

微かに笑みを浮かべ、猫の喉を擽ってやるコートニー。

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